
こんにちは。
幼稚園・保育園の現場を長く見てきた あつえん先生 です。
突然ですが、
「なんだか、子どもが自分には寄ってきてくれない……」そんなふうに感じたことありませんか?
他の先生のところには子どもが集まってるのに…
「先生、一緒に遊ぼう!」と、楽しそうに話しているのに…
でも、自分のところにはあまりよって来ない。
そんな風に感じると、「自分って子どもと関わる仕事に向いてないのかな」と、落ち込んでしまうことがありますよね。
私も長く保育をしてきましたが、こういう悩みを持つ先生を見てきました。
でもね。ここは、あまり自分を責めないでほしいんです。
子どもに好かれない=保育が下手とは限りません。
ちょっとした声のかけ方だったり、子どもとの距離の取り方だったり。
ほんの少しの違いで、子どもの反応が変わることがあります。
今回は、私が25年以上の現場で見てきた、「子どもが少し距離を取ってしまいやすい先生の関わり方」
についてお話しします。
反対に、子どもが自然と寄ってくる先生にはどんな特徴があるのかについては、こちらの記事で書いています。
→ 子どもに好かれる先生の特徴とは?|幼稚園・保育園の現場25年で見えたこと
いつも怒っているように見える
まず、これはかなり大きいと思います。
もちろん、保育では叱らなければいけない場面があります。
危ないことをしたとき。
お友だちを傷つけてしまったとき。
守らなければいけない約束を破ったとき。
そういうときに、きちんと伝えることは先生の大切な仕事です。
でも、いつも怒られているという印象になってしまうと、子どもは少しずつ先生から離れていきます。
「また怒られるかもしれない」
「先生に言ったらダメって言われるかも」そう思うと、子どもは近づきにくくなります。
特に気をつけたいのが、感情的に怒ってしまうことです。
先生だって人間です。
忙しい日もあります。
何度言っても聞いてくれないと、「もう!何回言ったら分かるの!」と言いたくなることもありますよね。
私だってあります。
でも、それが続いてしまうと、子どもの中で「あの先生は怖い」というイメージができてしまいます。
叱ることが悪いのではありません。
叱る時間だけではなく、些細なことでも褒めること!笑っている時間もちゃんと作る。
ここが大事だと思います。
「ダメ」「違う」が先に出てしまう
これも、現場ではよくあります。
子どもが何かをすると、
「それ違うよ」「ダメでしょ」「そうじゃないよ」と、つい言ってしまう。
もちろん、先生としては直してあげようと思って言っているんですよね。
でも、子どもからすると、「自分がやったことを否定された」と感じることがあります。
例えば、子どもが一生懸命に絵を描いている。
ちょっと変わった色を使っている。
形も大人から見るとよく分からない。
そんなとき、「これは違うんじゃない?」と言うより、
「これ何を描いたの?」「ここ、面白いね」と聞いてみる。
それだけで子どもの表情が変わることがあります。
正解を教える前に、子どもに問いかける言葉がけをすると良いと思います。
私はこれを大切にしています。
子どもの話を最後まで聞かない
子どもって、本当にいろんなことを話してきます。
「先生、昨日ね……」
「先生、これ見て!」
「先生、〇〇ちゃんが……」
忙しいときは、「あとで聞くね」
「今忙しいからちょっと待って」と言ってしまいますよね。
これも仕方ないことがあります。
でも、毎回それが続いてしまうと、
「先生は自分の話を聞いてくれない」となってしまいます。
だから、どうしても手が離せないときでも、
「今これをやってるから、終わったら聞かせて」と一言伝えるだけでも違います。
そして、本当に終わったら、「さっき言ってた話、聞かせて」と!
これだけでも、子どもは「先生はちゃんと覚えていてくれた」うれしいと感じます。
子どもとの信頼って、こういう小さなところからできていくんだと思います。
忙しくて、子どもと遊ぶ時間が少ない
これは、もしかしたら若い先生ほど悩むところかもしれません。
書類や製作準備もあります。
片付けもしないといけません。
次の活動の準備もあります。
先生は頭の中が仕事でいっぱいいっぱいですよね。
でも、子どもからすると、「先生が一緒に遊んでくれた」ということがとても嬉しいです。
ずっと一緒に遊ぶ必要はありません。
5分でもいいんです。
「先生も入れて!」と一緒に遊んだり、「それ何作ってるの?」と隣に座り話する。
そんな小さな時間でもいいと思います。
私自身も、忙しいときにほんの少し子どもの遊びに入ったことで、「あれ?いつの間にかこの子、すごく成長したな」と感じたこともあります。
表情が怖く見えてしまう
これは本人には、なかなか気づけない所です。
本人は普通の顔をしているだけなのに!
子どもからすると、「先生、怒ってる?」となることがあります。
特に忙しい時間は、先生も真剣な顔になります。
眉間に力が入っていたり、声が少し低くなっていたり。
本人にはそんなつもりがなくても、子どもは敏感です。
だから私は、子どもと目が合ったら、できるだけ笑うことを意識しています。
大きな笑顔じゃなくてもいいんです。
ほんの少し意識して笑って話すと、それだけで、子どものほうから近づいてくることがあります。
子どもによって、関わり方に差が出てしまう
これは先生自身も気づいていないことが多くあります。
元気な子。
話をよく聞いてくれる子。
一緒に遊んでくれる子。
そういう子とは、どうしても関わりやすいんですよね。
反対に、
なかなか話を聞いてくれない子。
何度声をかけても同じことをする子。
先生の言うことを聞かない子。
こういう子は、先生も少し疲れてしまいます。
これは、仕方がない部分もあります。
でも、子どもからすると、「先生はあの子には優しいのに、自分には怒ってばかり」と感じてしまうことがあります。
だからこそ、苦手に感じる子ほど、一日に一回でもいいので、その子の良かったところを見つけて声をかける。
これをやってみてください。
「今日、自分で片付けたね」
「さっきお友だちに貸してあげてたね」
「先生、見てたよ」
そんな一言で十分です。
子どもを急がせすぎてしまう
保育の現場は時間との戦いです。
「早く並んで!」
「早く片付けて!」
「早く準備して!」
次の活動があるから先生も焦ってしまいます。
でも、先生が急いでいると、子どももどんどん焦ります。
そして、「先生といると急かされる。怒られる」という感覚につながってしまうことがあります。
もちろん、時間を守ることも必要です。
だから、「あと5分で片付けるよ」
「長い針がここまで来たら片付けようね」など、前もって伝えると、それだけでも少し変わります。
全部を子どものペースに合わせる必要はありません。
急がせるだけではなく、見通しを持たせる。
これが大事なんだと思います。
子どもの「やりたい」を止めすぎる
先生からすると、
「危ないからやめよう」
「汚れるからやめよう」
「時間がないからやめよう」という場面って沢山ありますよね。
もちろん、本当に止めなければいけないこともあります。
でも、子どもが何かをやろうとしたとき、いつも「ダメ」で終わってしまうと、「先生に言ってもやらさせてくれない」となってしまいます。
そんなときは、「それやってみたいんだね」と一度受け止めてから、「じゃあ、どうしたら安全にできるかな?」と一緒に考えてみてください。
子どもの気持ちを一度受け止めると、それだけで関係は変わってきます。
子どもに嫌われる=悪い先生、ではありません
ここは、どうしても伝えておきたいです。
この記事を読んで、「これ、自分のことかもしれない……」と思った先生!
あまり落ち込まないでください。
先生だって人間です。
忙しくてイライラする日もあります。
子どもに優しくできない日だってあります。
私だって、25年以上保育をしてきて、「今日はうまくできなかったな」と思う日はあります。
大切なのは、一度も失敗しないことではありません。
「ちょっと言い過ぎたかな」と思ったら、次の日に少し変えてみる。
「昨日はごめんね」と子どもに言うことだってできます。
先生が完璧である必要はないんです。
それでも子どもとの関わりがつらいなら
もし、子どもとの関わりそのものではなく、
仕事量が多すぎる
人間関係がつらい
保護者対応が怖い
相談できる先生がいない
毎日怒られてばかりいる
という状態なら、「自分は保育士・幼稚園教諭に向いていない」と決めつけるのは、まだ早いかもしれません。
園が変わっただけで、先生が変わったという話を聞くことがあります。
前の園では、「私、保育向いてないんです……」と言っていた先生が、環境が変わってから、「子どもと関わるのって、こんなに楽しかったんですね」と言った先生を私は、見たことがあります。
だから、今の園でうまくいかない=あなたがダメではないんです。
まとめ
「保育が向いていない」のではなく、今の園が合っていないこともある
もし今、
「毎朝、園に行くのがつらい」
「子どもと関わることまで嫌になってきた」
「仕事のことを家に帰っても考えてしまう」という状態なら、一度考えてみてほしいです。
あなたは本当に、保育そのものが嫌になったのでしょうか?
それとも、今の園で働くことが嫌になったのでしょうか?
ここは、似ているようで全然違います。
私自身、長く保育の仕事をしてきて、働く園によって先生は本当に変わると感じています。
だから、すぐに辞める必要はありません。
ただ、「今の園以外にも沢山の働く場所がある」ということだけは知っておいてほしいです。
他の園を少し見てみるだけでもいい
すぐに転職を決めなくても大丈夫です。
他園を見たからといって、「絶対に転職しなければいけない」わけではありません。
今の園と比べるために見るだけでもいいんです。
「この園は複数担任なんだ」
「行事の担当を分担しているんだ」
「こんな働き方もあるんだ」
そうやって知るだけでも、「今の園がすべてじゃないんだ」と思えることがあります。
もし他園が気になるなら、
子どもに好かれる先生には、やっぱり共通点があります
ここまで読んで、「じゃあ、子どもに好かれる先生ってどんな先生なの?」と思った方もいると思います。
実は、特別なことをしているわけではありません。
子どもの話を聞く。
名前を呼ぶ。
一緒に笑う。
できたことを見つける。
子どもの気持ちを一度受け止める。
こういう小さなことを積み重ねています。
詳しくはこちらの記事で、私が25年以上の現場で感じてきたことを書いています。
→ 子どもに好かれる先生の特徴とは?|幼稚園・保育園で人気の先生がしている関わり方
子どもに嫌われたと感じても、自分を責めすぎないで
子どもが自分に寄ってきてくれない。
他の先生には笑顔なのに、自分にはそっけない。
そんな姿を見ると、「自分は先生に向いてない」と思ってしまいますよね。
でも、私は25年以上この仕事をしてきて、子どもとの関係は、ちょっとしたことで変わると何度も感じてきました。
怒ってしまうことがある。
忙しくて遊べないこともある。
余裕がなくなる日もある。
それでいいんです。
大切なのは、明日、ほんの少しだけ変えてみること。
「おはよう」と笑って言ってみる。
子どもの話を最後まで聞いてみる。
一緒に5分だけ遊んでみる。
昨日より一つ多く、「できたね」と言ってみる。
それだけでもいいと思います。
そして、もし何をしても苦しい。
子どもとの関わり以前に、職場そのものがつらい。
そう感じているなら、あなた自身を責めないでください。
もしかしたら、あなたに問題があるのではなく、今の園が合っていないだけかもしれません。
今の園だけが、あなたの働く場所ではありません。
この記事を読んでいる先生へ。
「明日から、もう少し子どもに優しくしてみよう」そう思えたなら、それで十分です。
先生だって、毎日完璧じゃなくていい。
私もそう思っています。


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